2025/08/12のナマケノモノ

3か月弱の放置となった。なんちゃって毎月連続更新記録が遂に途絶えた形となる。まあ特にどうということはない。

5月15日辺りだったか、それが最後の出勤日だった。思い返せば、年明けに上司が変わり、これがとんでもないダイナマイトであったために「辞めさせてくれ」と懇願していたのだがなかなか派遣元に受け入れてもらえず、死んだ魚のような眼をしながらなんとかドナドナされていた塩梅である。

そうだね思い出した、1月半ばに「2月いっぱいで辞めさせてくれ」と言ったら「わかりました、では・・・」となり、よしあと少し頑張ろうと何とか必死に自身に鞭打ってやっていたところ2月半ば、「3月いっぱいまで何とか踏ん張れませんか?」と、音ではそう聴こえたが、当時の私には解読不可能な地球外生命体の言語に聞こえて、脳が5回爆発したものである。休日に寮に押しかけて来ないでほしいのである。

ダイナマイトとニトログリセリンの気まぐれ癇癪に何とか耐え続け、3月中旬の日勤上がり、担当者よりSMSが入る。「少しお時間宜しいですか?」。ハハッ。もう何を言われるのかは分かっていた。競歩スタイルで寮へ向かっていると、奴は待ち構えていた。暗い寒空の下「もう少し頑張れますか・・・?」担当者は成人してからそんなに時間の経っていないような若い女である。私は彼女ではなくその母体組織を恨んでいるだけなので、彼女に強く当たることはできなかった。勿論組織にクレームを入れることもできない弱者だが。早く風呂入って飯食って寝たかったので「ワカリマシタダイジョウブデス」とだけ何とか絞り出してその場を後にした。

4月末頃のある日、心が折れた。業務上、どうしても他人に確認をしてもらわなければならない工程がある。ダイナマイト(上司)は、その頼みでさえ「人の仕事を邪魔するな!」と何かに取り憑かれたように発狂するので、真面目に仕事をするだけで私のMPの消費が半端ないのであった。私はこれが一番嫌だったのである。これさえなければまだ続けられたと思う。で、直後、隣の課の若い奴がダイナマイトに対して私と同じように作業の確認を申し出たところ、ダイナマイトは全く嫌がるそぶりを見せずに受け入れたのである。ここで全てが決まった。

その日の仕事終わり、担当者にSMSで連絡をする。「お願いです今日いっぱいで辞めさせてください。」直後、電話がくる。「どうしたんですか・・・!?」いやどうしたじゃねえよヴォケが。辞めさせろと言っているワカラナイ!?辞めさせてくれるだけでいい!キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ^~~~~~!。まあそんな言い方はしていないが、精神的に狂いつつあることを少し盛って伝えた。すると翌日、担当者の上司が寮に来た。「申し訳ないが、さすがに即日は厳しいのです。1か月とは言いません、2週間耐えてくれますか?」ハハッ、最初から即日で辞めさせてくださいと言えばよかっただよ。そこから絶望の2週間がスタートした。

今となってはあまり覚えていない。が、とにかく毎日がストレスだった。そして最終日、私はダイナマイトと喧嘩をした。彼らには私が辞めることなぞまだ一切何も伝わっていないはずであるが、まるで今日限りで私が去ることを知っているかのような素晴らしいタイミングだった。いや喧嘩ではないか、キチガイに私が振り回されただけである。とはいえ自身の選択が誤りではないことを後押ししてくれているかのようで、不快であると共に少しの心地良さも感じられた。

有休を消化し、5月末頃、退職届が受理され漸く地獄の呪縛から解放された。世話になった寮を離れるのは少し寂しかったが、電車を乗り継ぎ乗り継ぎしながら実家へ向かうのがなんだか旅をしているようで楽しかった。道中、どこかの駅でセーブ・ザ・チルドレンか何かの募金活動者に捕まってしまった。穏やかな笑顔で信念を説かれながら思ったのは「コイツは俺が520万の借金を背負っていることを分からないのだろうか。舐めているのか?」ということであった。心身が耗弱していると、自他の境界が曖昧になる。ただ、そうは言っても私の顔は自分で言うのもなんだが「借金520万の顔」をしているのである(?)。2025年時点での地球人の文明ではまだまだ弱者への配慮が成熟していないことを痛感する。

そんなこんなで歩き倒して遂に実家へ到達する。誰も居ない、そして鍵もない。まあ伝えずに帰ってきたので仕方ない。取り敢えず暑くて喉が渇いたので、UberEatsで何かを頼もうとする。さすが田舎、店が少ない。我らがマクドナルド様の管轄外であるという事実に涙する。・・・そして現在に至る。もう少しゆっくりさせてもらうことにする。